雑然と積んであった写真関係の本の間から一枚のモノクロ写真が出て来ました。そこには14年前の息子の姿が写っていました。今では自分より大きくなって上から見おろされています。当時、暗室を持っている会社に在籍していて、自由に暗室を使わせてもらっていました。低感度の白黒フィルムを黒くてゴツくて重いカメラに装填し、自然や人物を撮っては自分で暗室に籠って現像をしていたころを思い出しました。どのように写っているかドキドキしながらも、面倒な行程を経て浮かび上がって来た印画紙の上の画像に感動したのを覚えています。
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