クマは毎年何度か目撃しているのですが、今年も「え!こんなところで!?」というような場所で出会ってしまいました。渓流釣りをしているとクマの生息域と重なってしまうので出会う可能性が高くなりますが、その目撃場所は民家の近くだったり、田畑の近くだったり、以外にも山奥より人の生活圏のことが多かったりします。今回もそんな場所でした。この道路の先には数件の民家があり、少なからず車も通るところです。
その日はウェーダーを履いたまま車で場所を移動しながら釣りをしていました。そこそこ良い型のイワナが釣れたので、更に移動し昼頃に国道沿いを流れる本流を渡り、支流に入って直ぐのところ(写真の場所)に駐車して準備をはじめました。何気なく前方を見ると、駐車したときは全く気づかなかった黒い物体が道路の端にいたのです。何度も見ているのですぐにクマだと解りました。写真は28mmの広角で撮っているので遠くにかんじますが、実際はかなり近かったので慌てて車に乗り込んでドアを閉めました。クマはというとドアのバタンという音も全く気にする様子も無く、道ばたの草の中に頭を突っ込んで何かを食べていました。しばらく観察しながら、こちらに来たら写真を撮ってやろうとカメラを構えていたのですが、クマは車とは反対の上流側に向かって道路を歩き出しました。そこで、もう少し近づけないかと思って車のエンジンを始動したらその音に気づいて、一度こちらを振り向いてから走って森のなかに姿を消しました。
クマの行動時間帯は朝晩と言われていますが、このような日中にも姿を現します。森へ入るときは鈴などを携帯するのはもちろんですが、事前に情報を集め周りの状況を把握して慎重に行動しましょう。