日光湯川

日光湯川は5月1日に解禁します。今年もまた6月のズミの花の咲く頃に湯川に行こうと思っていますが、ひとつ気がかりなことがありました。湯川を管理する全国内水面漁業協同組合連合会のホームページにおいて、「平成22年は、これまでと同じ区間(湯滝下〜泉門池、背中合せベンチ〜温泉パイプ)で釣りができますが、23年から新たに禁漁区が増えます。新たに禁漁になるのは、赤沼の橋からヤツモモウラの区間です。ここで釣りができるのは今年が最後です。湯川の禁漁区が拡大されることについては、改めてお知らせいたします。」との告知がされています。当該区間はゆったりとした流れの続く湯川を象徴する場所であり自分の最も好きな区間でもあります。この告知を受けて湯川禁漁区域拡大反対署名活動が行われています。この趣旨に賛同し以下に署名活動をしている「湯川を愛する釣り人の会」ホームページに掲載されている署名活動の趣旨をそのまま掲載します。

「湯川は湯ノ湖から龍頭ノ滝まで標高1400mの高原域を林間、湿原を縫って穏やかに流れる鱒族の生息環境としては全国に類を見ない貴重な川です。元来は魚類の生息しなかった湯川に明治35年にトーマス・グラバーと英国公使館関係者により川鱒が放流されて以降、我が国ではじめて鱒類の遊漁のために管理され、一般に開放された河川釣り場として、古くは帝室林野局、戦後は水産庁、現在は全国内水面漁業協同組合連合会の手により100年を超える永きにわたり守り受け継がれ、多くの文人、経済人、外交関係者、そして私たち一般の釣り人にまで分け隔てなく開かれてきた我が国の釣り文化にとってかけがえのない川です。私たちは、湯川の伝統ある、そしてたぐい稀な自然環境の中で鱒釣りを楽しむことを最上の喜びと感じています。

湯川は、独立行政法人水産総合研究センターの利用する研究水面として水産庁が所有し、全国内水面漁業協同組合連合会が同センターの委託を受けて研究協力業務の一環として釣り場管理を行ってこられたものと聞き及びます。本年3月、全国内水面漁業協同組合連合会ホームページにおいて、「23年から新たに禁漁区が増えます。新たに禁漁になるのは、赤沼の橋からヤツモモウラの区間です。ここで釣りができるのは今年が最後です」との告知がされたところですが、当該区間は湯川らしさを象徴する最も魅力ある区間のひとつであり、私たち湯川の釣りを愛するひとり一人は当該区間での釣りができなくなるかもしれないということに大変心を痛めています。

湯川の釣りをこよなく愛する者ひとり一人の思いを届け、我が国の内水面漁業にとってかけがえのない伝統そのものである湯川の釣り場を今後とも末永く伝えていくため、今回の禁漁区域の拡大の方針を見直して、平成23年度以降もこれまでどおり赤沼〜ヤツモモウラ間の釣場を存続させることを要望する署名活動を行うことといたしました。

本署名活動の実施期間は、本年7月31日までとし、集まったご署名は、湯川の釣場を管理運営する全国内水面漁業協同組合連合会及び独立行政法人水産総合研究センターに提出します。上記の趣旨にご賛同をいただける皆さまに署名活動へのご協力をお願いいたします。」

日光湯川

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